まりかは、足を痛めた部員の手当てをしていた。

(まりかの手当て…
羨ましいぜっっ!!)

すると、側にいた女子達の会話が耳に入ってきた。

『あの人さー、オトコ嫌いとかゆってる人だよね?』
『てかさ、マネージャーやってる時点でオトコ好きじゃない?』
『言える!ウケるんだけど!』


『まりか!』
悠樹の呼ぶ声に、手当てを終えた まりかが振り返る。

『リフティング!』
そう言って、側にあったボールを高めにパスする悠樹。

『え…わ!わ!』
慌てながらも、胸トラップをしてインステップでリフティングをする まりか。

『やるじゃん!まりか』