あたしの本へ向ける熱い視線に気づいたのか、クスッと笑いながらそう言ったしいちゃん。



「しいちゃん、なにか手作りするの!?」



キラキラと瞳を輝かせて身を乗りだすあたしに、しいちゃんは本を盾にしてきた。


そんなに拒まなくても!

確かに、ちょこっと近かったとは思うけどね。


なんて思いつつ、しいちゃんから離れる。



「それは、帰りながら話すから!それよりも!!」



大きな声を出したあと、ズイッとあたしに近づいたしいちゃん。


え、近くない!?

しいちゃんの方がかなり!!