お昼ご飯であろう、中華そばを運んできたお母さんがそう聞いた。 うわ、それ聞くの……!? 「陽菜が、いいんです。だから、これからもよろしくお願いします、奈菜子さん」 なんて、夏希が言うから。 あたしはうつむいた顔を上げることができなくなった。 「……陽菜?」 「………」 もう、泣きそうじゃなくて、泣く。 夏希と想いが通じ合ってから、こんなことばっかりだ。 「っ、あの……っ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします、希子さん……っ」