俺のこと、好きっていいなよ。




夏希が隣に……!


部活後なくせに、相変わらずシトラスのいい香りがする。


そんな夏希がちょっと憎い。

また、ドキドキしてしまうから。



「夏希、正直に答えなさいよ?」

「……なんだよ」



夏希の向かい側に座った希子さんに、ダルそうに返事をする夏希。


さっきのこと、聞くのかな……!?



「陽菜ちゃんと付き合ってるの?」



聞いた……!


ドキドキしながら、隣の夏希を盗み見る。



「ふっ」



すると夏希もあたしを見ていて、ちょうど目が合った。