「だから、陽菜ちゃんに聞いたら一発でわかると思ってね」
「な、なるほど……」
その幸せオーラは、あたしと付き合ったからだとは言い切れないけどね。
少なくとも、希子さんがそう思ってくれたことがうれしい。
「陽菜も女の子らしくなったわよね」
「お母さん!?」
「今日も呼んだらすぐに下りてきたもの。びっくりしたわ」
いやいや、あたし反抗期とかじゃないからそんなの女の子らしいって言わないよ!
なんて思っていると、優雅に紅茶を飲んだ希子さんが口を開く。
「ま、夏希が帰ってきたらじっくり聞きましょ」
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