しいちゃんに会いたいけど……。


今は、夏希といたい気持ちが大きい。



「な、夏希といたいです……っ」



ちょっとうつむき加減に、がんばってそう伝えてみる。


夏希からの反応は……ない。


えっ……。

なにか一言くらい返してくれても……。


と、顔を上げてみると。



「っ、こっち見んな!」



手の甲で自分の片頬を隠している夏希。


か、隠せてないよ……。

顔赤いの、バレちゃってるよ。



「な、夏希……」

「ぅ、わっ近くづくな!」



なっ!

近づくな、はひどい!!