あたしの、恋……?



「応援なんて、できるわけねぇよ」



そう言う夏希の表情は、苦しそうで。


今、告白しなきゃって思った。



「だからこそ、陽菜が憎くなるよ」

「えっ……」



"夏希が好きです"

その一言が出る前に、夏希が口を開いた。



「他の男ばっかり見て、少しくらい俺のこと見ろよ……」

「な、つき……」



う、わぁ……泣きそう。


告白なんてできる余裕ない。


観覧車はてっぺんに近づく。

周りの景色がぼやけて見える。