「葉山くん、部活はいいの〜?」

「あっ」



あたしの隣にいるしいちゃんが、葉山くんに声をかける。


そっか、部活があるのか……。

帰宅部と違ってたいへんだなぁ。


そんなことをぼんやりと考えていたら、目の前いる葉山くんが表情を輝かせた。



「そのことで言いたいことがあったんだ!放課後、ひまだったらサッカー部の練習を見に来てほしいなと思ってさ」

「え……サッカー部を?」



特に大事な予定があるわけじゃないけど、ちょっとめんどうだなぁ。


どうしよう。

これはお断りするしか……。