その言葉には、説得力があった。

なんかこう、あたしの心に響いたの。


あたしがじんとしてる間に、しいちゃんはクルッと体の向きを変える。

それから、"新2年生"という紙が貼ってあるげた箱へと、スタスタ歩いていく。



「それって、まさか……しいちゃんっ」



これしかないと思った。


きっと、しいちゃんは……。



「……あやくんに、伝えた?」

「………」



上靴を取り出して履くと、ちょっと深呼吸をしたしいちゃん。


あたしは上靴を手に持ったまま、ゴクっとつばをのむ。



「……告白したよ」