「陽菜、そろそろ帰ろっか。まだ早いから家で遊んでもいいしさ」



支払いを終えてからしいちゃんのところへいくと、優しい笑顔でそう言われた。


あたしがうん、とうなづくとしいちゃんはニコッと笑ってくれる。



「……ありがとう、しいちゃん」

「へ?いきなりどうしたの?」

「ううん、なんでもない……」

「えー!気になるなぁ」



わざとらしくふふふ、と笑ってみせるしいちゃん。


あたしが落ち込んでるときは、いつもしいちゃんが隣にいてくれるんだよ。

すごくすごく感謝してる。