暗いオーラをまとっているというあたしを励ますために、しいちゃんが買い物しようと提案してくれた。


……のは、いいんだけど。

なんだか乗り気になれない。



「まず……雑貨屋さんにでも行こうか!」

「……うん」



しいちゃんとショッピングモール内を歩きながら、ぼんやりと考える。


夏希と仲良しなままだと、絶対ツラかったと思うんだ。

だって、夏希に彼女ができたとき、笑って祝福しなくちゃいけない。


あたしは好きじゃないよ、って。

ふたりは幸せになってね、って。