俺のこと、好きっていいなよ。




……自分で言っといて、泣きそう。



「夏希もニヤニヤしてるしさー!きっとうれしいんだよ!」

「ひ、陽菜……!」

「あたしがあげなくても、夏希にチョコをあげる女の子はたくさんいるもんね!」



泣くのを我慢しようとすればするほど、口がよく動く。


あたしの減らず口。

でも、止まんないや。



「そもそも……っ、幼なじみなんて、恋愛対象に入らないよね……っ」



夏希はきっとそうだよ。


……あたしは違うけど。

好き、だけど……。



「なんだよ、それ」