「ね、眠れなかった……」



ベットの上で上半身だけ起こして、一言。


気づけば朝だった。

そう、バレンタインデー当日。


昨日、しいちゃんとスコーンをおいしく作れて、寝不足になる理由なんてひとつもないはずなのに。


告白なんてできるのかな?

夏希って好きな人いるんじゃないっけ!?

そもそも、あたしが夏希に告白することが想像できない……。


とか、いろいろ考えていたら、いつの間にか朝になっていた。



「ふぁ〜……」



ベット近くの時計を見ると、まだ7時前。


……早いな。

ムダに早すぎる。