「くだらねぇこと考えてるひまがあったら、さっさと起きろ!」



そう言うと、あたしめがけて乱暴に布団を投げつける夏希。


女の子に乱暴はよくないよ!

夏希ったら、イライラしちゃって!部活でなにかあったのかな?


なんて思いながら、体から布団をはがして部屋を見ると、夏希の姿がなかった。



「え!夏希!?……てか、今何時なの!?」



大きな独り言を言いながら、部屋のかけ時計を見上げる。


あたしは自分の目を疑った。

信じたくなくて、目をこする。