今、好きなのは大切な幼なじみ。
ツンってしてるけど、優しい。
幼い頃から変わらない笑顔を思い出す。
「そんな、謝らないでよ。古藤さんがなにをしたって言うんだよ」
ははっ、と爽やかな笑顔で笑う先輩。
よかった。
先輩が笑っても、胸はざわつかない。
「……あたし」
「ん?」
「森谷先輩のこと、好きでした」
なぜだか、言いたくなった。
未練とかじゃなくて、過去形で伝えるの。
「……ありがとう」
先輩は驚いたように目を見開いてから、相変わらず完璧な笑顔を見せた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…