だから、うちの学校の生徒なんか特に見かけるわけだけど。
……まさか。
「森谷先輩だ……」
彼がいるとは、思いもしなかった。
横にいるしいちゃんが心配そうな顔をして覗き込んでくる。
わあ、近い近い。
しいちゃんから距離を取るように、あたしはスーパーの入り口へと向かう。
「えっ!行くの!?森谷先輩いるよ!」
「……別に平気だもん」
森谷先輩をスーパーのガラス越しで見かけて、全然大丈夫だって思った。
先輩を見てもなにも思わない。
吹っ切れてるって。
「森谷先輩、こんにちは」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…