「バレンタインデーなんか、こなくていいのに!!」



バレンタインデーを1週間後に控えたある日、しいちゃんの言葉にドキッとした。


びっくりして、手からポロッとシャーペンが落ちる。

それをすぐに拾って、しいちゃんを見る。



「……い、いきなりどうしたの?あやくんとなにかあった?」



今は、あたしの部屋で勉強中。

学年末テストの最終日が、ちょうどバレンタインデー前日に当たる。


……と、それは置いといて。



「だって!彩斗が女の子からチョコもらいそうなんだもん!」