女の子とよく喋ってるし、そもそもモテる時点でチャラ男だって思っちゃう。

……っていうのはおかしいか。


なんていろいろ考えていると、夏希が冷めた顔をして、小さく笑う。



「あのチャラ男のこと、好きになった?」

「え?」



なによ、それ。

夏希はあたしがあの男の子を好きになったと思ってるの?


そんなの勘違い。

ていうか、ありえないよ!


だって、だって……あたしは……。



「っ!!」



そこまで考えて、ハッとする。


あたし、なにを言おうとした?

……ほんと、無意識だった。