ふわふわと宙に浮かぶブラウニーを、あたしは追いかける。

浮いてるからか、ブラウニーの進むスピードは異常なくらい速い。


待って!

あたしのブラウニー……!



「陽菜、いい加減に起きろ。何時だと思ってんだ」



うわあっ、ブラウニーがはたき落とされた!

落ちたブラウニーは真っ黒。



「いやああああ!!」

「うるせー……」



奇声を上げてベットから起き上がると、横には呆れ顔の夏希。

この顔、昨日もされたような。


……まあ、そんなことはどうでもいい。