いや、なにも勘違いなんてしてないんだけどな。 ま、部活をしてきた夏希のお腹が満たされたなら、それでいっか! 「ありがとう、夏希。また頑張って作ってみる!」 なんだかんだ優しい夏希。 その優しさがうれしくて、満面の笑みでお礼を言った。 「お、おう……」 そっぽを向いて返事をした夏希の頬は、ほんのり赤かった。 やっぱり暑かったのかな。 だから、窓を開けてたのかも。 なんて思いながらも、あたしの心は幸せでいっぱいだった。