ちょっとくらい……いいよね! うん!あたし、がんばったもん! なんて自分を正当化しながら、真っ白な過去問から目を逸らす。 できてないけど、頭はいっぱい使った! 「……陽菜!」 あたしがお目当てのマンガを手にした、ちょうどそのとき、部屋のドアが開いた。 あれ? お母さんじゃない……。 勉強をサボっていることがバレないで済むことに安心しつつ、ドアへ目を向ける。 「え、夏希!どうしたの!?」 そこには、練習着姿の夏希がいた。