「今すぐ彩斗と付き合いたい、って思ってるわけじゃないよ?」



いろいろと考えていると、しいちゃんが楽しそうな笑みを浮かべてそう言った。


……え?

どういうことだろう?



「そりゃあ付き合えたらうれしいけどね。まぁ、クリスマスでやっと自覚したって感じだし」

「へぇ〜……!!そうなんだ」



自覚、か……。

しいちゃん、恋してるんだなぁ。


あたしは今、好きな人いないな……。

こんなんだったら、彼氏なんてできないよね。



「……陽菜は?」