「俺、好きな人がいるんだ」
………。
えっ!!?
今、夏希が"好きな人"って言った!?
驚きすぎて、開いた口がふさがらない。
「えっ、夏希って好きな人いるの!?」
冷静になろうと、そう確認してみたけど、つい叫ぶ勢いで聞いてしまった。
だってだって!
夏希に好きな人がいるなんて、初耳なんだもん!
あたしの叫びに、夏希はハッとしたように動きを止める。
あたしたちの間に、冷たい風が吹く。
……その風は、焼きとうもろこしがすぐに冷めそうなくらい冷たくて、寒い。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…