……繊細なわけ、ないか。

うん、とひとりうなづいてから、またおみくじに目を向ける。



「恋愛……静かに時節を待つがよい、か。これ?」



ひとりごとを言いながら、夏希たちが並ぶ焼きとうもろこしの屋台の列へ向かう。


ん〜!!

焼きとうもろこしのいいにおいがする!



「夏希のおみくじ、悪いこと書いてないよ?せっかく大吉なんだから、持って帰りなよ!」



夏希におみくじを返しながらそう言うと、思いっきり顔をしかめられる。


……なんだ!?

その、"バカなの?"って言いたげな顔は!