周りを見渡すと、すぐ近くに脱力したようにかがんでいる夏希を発見。


……え?

いったいなにがあったんだ!?



「な、夏希……?大丈夫?」



恐る恐る夏希に近づいて声をかける。


すると、夏希は勢いよく立ち上がった。

その行動に驚いて、のけぞるあたし。


び、びっくりした……!!



「……これ、見てみろ」



静かにそう言って、あたしにおみくじを手渡してくる夏希。

それを手にした瞬間、あたしは「おっ!」と声を上げてしまった。