ふと、隣に座る夏希に聞かれて、元気よく答える。
もう失恋でクヨクヨしない。
また新しい恋をしたい。
そう思えるのはきっと、夏希以外に、家族にも、この温かい雰囲気にも支えられてることがわかったから。
あらためて、夏希や家族が好きだなぁって思う。
「そりゃあよかった。俺の心配なんかいらなかったな。いい食べっぷり!」
そう言いながら、のどを鳴らしておもしろそうに笑う夏希。
違うよ、夏希。
いちばんは夏希のおかげで、元気がでたんだよ。
なんて、言わないけど!
クリスマスの夜は、和やかな雰囲気でふけていった。



