「先に帰ってごめんね!あたしは大丈夫だから、先にパーティーしてて!」



いくら大丈夫だからって、今すぐ下には行きたくない。


夏希に心配をかけないように、元気な声でそう伝える。

これで、泣いてたなんてバレないはず。



「……なにが大丈夫、だよ」



ドア越しに夏希の弱々しい声が聞こえる。

それは、どこかつらそうな声に感じる。


あたしはまたベットに腰を下ろして、ドアを見つめる。

夏希、どうしたんだろう……。



「なぁ、入ってもいい?」