「陽菜〜!!」



階下から聞こえたお母さんの大きな声に、あたしはうつぶせていた顔をゆっくりと起こす。


そのまま、ちらりとかけ時計に目を移す。


もう17時だ……。

帰ってから、2時間近く経ったのか。


それに、お母さんが呼んでるってことは、もうすぐクリスマスパーティーが始まるってことだよね……。



「ふぅ……」



ベットから体を起こして、そっと目もとに触れてみる。


今は、下に行きたくないなぁ。

なんて思いながら、全身が映るミラーの前に立つ。