「ん、カスタードでよかったよな」



たい焼き屋さんの列に並んで20分後、夏希が袋を持ってやってきた。


いっぱい買ってるなぁ……なんて思いながら、カスタードにかぶりつく。


ん〜!!

カスタード、おいしい!



「ふっ、幸せそうな顔して食うよな、陽菜って」

「そうかな〜?すごくおいしいよ!夏希も早く食べてみて!」



颯希くんの隣に座るようにうながす。

3人がけのベンチだからちょうどいい。


颯希くんは夢中でたい焼きを食べている。

その姿が可愛くて、笑みがこぼれる。



「さっきの陽菜の言葉、あってるよ」