「陽菜ちゃん、並ぶの?」 困ったような顔をしながら、あたしを見上げてくる颯希くん。 うーん……。 あたしはどっちでもいいから、颯希くんに意見をゆだねよう! 「颯希くんはたい焼き食べたい?あたし並んでくるよ!」 「た、食べたいけど、並ぶなら……」 いらない、と続けようとした颯希くんの頭をポンポンとなでる。 颯希くんってば、夏希と違って控えめなんだから! 「あたしも食べたくなってきちゃった!だから、並んでくるね!」