「ん~!!めっちゃおいしいよ、これ!」



駅の構内にあるカツ丼屋さん。

ボリュームたっぷりのカツ丼が売りで、学生にも人気なお店。


あたしと夏希はカツ丼、颯希くんはミニサイズのカツ丼を頼んだ。



「わかったから、そんなガツガツ食うなよ。一応女だろ?」



ふっとバカにしたように笑って、水をグッと飲み干す夏希。


ガツガツなんてしてないし!

てか、一応は余計だよ!!


あたしの向かいの席に座る夏希をキッとにらみつける。


夏希はあたしの視線に気づかないふりをして、カツ丼を食べる。