冬なのに、わずかに見える夏希の頬はほんのり赤い。
まさか、熱ある!?
体調悪いくせに出かけたりしちゃダメじゃん!!
「あ、赤くねぇよ!この鈍感!」
「いや、赤いと思うんだけど……?ってか、鈍感ってなによ!」
いきなりなんなの!?
ケンカ売ってるのか!?
ムッとして夏希から目を逸らしたとき、ふっと笑い声が聞こえた。
「……なにか?」
「ふっ、いや?なんでもねぇ」
なんでもねぇ、とか言ってるくせに、笑い続けてるんだけど!
なんか腹立つ……!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…