え……今の“可愛い”って言葉、ほんとに夏希が言った?
わけがわからないまま、隣を歩く颯希くんを見下ろす。
颯希くんは……しゃべってない、か。
……ってことは、ほんとのほんとに夏希が言ったの!?
「なに、無反応かよ」
「い、いや、だって!夏希が急に変なこと言うから!」
びっくりするよ!
まぁ、どうせ冗談だろうけど。
なんて内心思いつつ、夏希の様子をうかがう。
すると、夏希は我に返ったように体をビクッとさせ、髪をクシャッと掴んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…