「楽しみだね!お兄ちゃんも一緒だもんね?」 頭を撫でながらそう言うと、颯希くんは「うんっ!」と大きくうなづいた。 素直で、ほんと可愛い!! 夏希も颯希くんを見習うべきだと思うな! 「颯希、陽菜から離れろ」 いつの間にリビングへ入ってきていたのか、夏希がそう言って颯希くんの腕を軽く引いた。 颯希くんはあっさり離れ、あたしは名残惜しくなる。 「お兄ちゃん、どうしたの?怖い顔してる」 「どうもしてねぇよ!ほら、さっさと行くぞ」