あっという間に時間は過ぎて、今は放課後。


あたしは瑠奈と別れた後、朝の約束を守るべく

窓際の前から3番目の翼の所に向かった。



「翼〜!アイス食べに行こう!」

あたしがそう言うと



「……なぁ、美鈴。」

と、いつもより低い声で名前を呼ばれた。



翼がこういう声で話す時は、不機嫌な時だ。

……何か怒ってる?あたし何かしたっけ??


「翼?どうしたの?」

全然心当たりがないあたしは、そう言って翼の顔を覗き込んだ。