でも・・・私は諦めたくない。




だって、あの子よりも先に先生と出会った。


あの子よりも先に名前を呼ばれて、仲良くなった。





こんな思いは生まれて初めて。




きっと、何か事情があってあの子に付き合ってるだけ。



私はそう思い込んだ。




だから・・・




「せ~んせ、ちょっといい??」


今日は部活が休みだったけど、私は先生の所へ向った。








「おお!沖野。どしたぁ??」



いつもと変わらない笑顔で、私を迎えてくれる先生。




「ちょっとお願いがあるんだ~」



少し上目遣いで・・・女の子っぽく。




「ん??なに??」




先生は何の疑いもなく聞いてきた。