私が聞こうとすると,零夜が携帯を取った。 「あ?なんだ。…ああ勝手に使え。いつものとこにある。じゃ」 「いつものって?」 零夜が電話を切ってから,気になったことを聞いてみたら。 「ああ。バイクだよ」 「零夜の使ってんの?」 「何か自分の買い換えるまで使うらしい」 「ふぅん」 何だ,バイクか。 まあ風雅は18歳だし,大型の零夜の奴もオッケーなわけで。 「怖くないのかな?」 「こわくねぇよ。今度乗らせてやるよ」