「そういうなよー」 「俺より近いって言うのがむかつくんだよねー」 「本当,負けず嫌いだよなー双葉」 「当たり前」 ぶすっとしたままの双葉と,涼があがってくるのを見ていると,加賀っちより先に涼が出てきた。 「ほらー,俺らも加賀ちゃんと喋ろうよー」 俺の腕を引っ張って加賀っちの方へいく。 「加賀ちゃーん!大丈夫ー?」 「おぼれてたのか?!」 俺らが声をかけると。 「全国クラスじゃ,あの時間は普通なんだと」 涼がプールサイドにもたれかかったまま,言う。 え?全国って…。