「あ,俺今日早く帰んなきゃいけないんだ」


思い出したかのように呟く進。


「じゃあ,これ食べ終わったら帰ろっか」


「ごめんな」


「大丈夫!また来ればいいし」


「そうだな」


そのとき私は気付かなかった。


頷いた進の顔が曇っていたと言うことに。





………………………


「そのあとに俺が転校しちゃって奈々にはいえなかったんだ」


「ふ~ん,そうだったんだ~」