「もっとはやくなんねえの?!」 俺は車を呼び,4人で乗った。 『加賀さんは勉強のためにロンドンに行くって』 『しばらくは戻らないって言ってて』 『そのあともいろいろとあるから,多分この高校ともさよならかなって言ってたけど』 そんなこと言ってなかったじゃないかよ。 京都だって,笑って,すぐ帰るって。 言ってたじゃないかよ。 「くそ…っ」 あの不安はこれだったのか。 「落ち着け。空港についたら直接聞こう」 「もうー,俺らに黙っていくとかさー,お仕置きだよねー?」