進side 『時々メールするわね』 そう言った加賀っちの顔が脳裏から離れない。 加賀っちが旅行に行くといってから2日。 いつ行くかは聞いていない。 でも。 「やっぱ進も気になるの~?」 「…涼もか」 「うん~。ちょ~っと楽しみにしている顔じゃないな~とおもってね~」 「だよな」 涼は,俺の後ろに静かに立つ。 あの時の顔はどこか寂しい顔をしていた。