隣の悪魔はご機嫌ナナメ




いつもの意地悪そうな笑顔も
無愛想な表情もなくて。



ただただ青久が消えてしまいそうで。



あたしは起き上がって、震える
青久を思わず抱きしめた。



「どうしたの、青久」



「……ごめん」



「いいから、落ち着いて」



「ごめんな、はる」



「青久、」



「ひとりにさせて、ごめん。
黙ってお前の前から消えてごめんな……」



どうして、消えたの。



そんなこと今は聞かなくてもいいと思った。



今はこれだけで、十分。