「おい、何言ってんだよ」 「どうせわたしはお金援助のための道具なのよね。わたしと仲良くしておけば、そっちの病院の利益につながるから」 「ちがう。おい、らしくないぞ音……」 「らしくないってなによ!!!!!」 泣きわめくその姿は、冷静で心もないような音の姿しか見てこなかった俺には衝撃的で。 どうすればいいのか、どう接することが正しいことなのかわからなかった。 「わたしは、どうすればよかったのよ……」 「音……」