じゃあ青久はもう、あたしなんかのところには帰ってなんかこない。 融資を受けているんだから、相手側との関係は大切だし。 あたしが音さんの存在を知らなかったことにしたって、この関係は続けられないと青久は言っていたから。 音さんのことだって大切に思ってるんだろうし。 あたしが入る隙間なんて、再会したあの日から、ひとつもなかったんじゃない。 なのになんで、青久はあたしに好きだなんて言ったの。 大切にしてくれたの。 あたしへの気持ちはなんだったのよ。