「だから余計に……つらかった」



大好きな大好きな青久が、あたしじゃない誰かを好きになって大切なにして。



そんな姿見たくないし、想像だってしたくない。



一度は離れていった大切な人が、自分のことを好きだと再び自分の前に現れてくれたこと。



運命だって、思ってたから。



「この夏祭りだって……青久と来れたらって……」



思ってた。思ってたんだよ。



真里のおかげでこうやって夏祭りに来れて、笑顔でいられたけど。



青久はーーー。