「はる、そろそろ行かないと遅刻よ」



「えっ?あ、うん。そうだった」



お母さんの声に我に返ったあたしは
受け取ったお弁当をかばんに詰める。



「じゃあ、いってくるね」



「気をつけて。青久くんもまたね」



「はい。いってきます」




お母さんたちに笑顔でそう言う青久を
待ってから、あたしたちは家を出た。





「……どういうこと」



隣を歩く青久に問いかける。




「どういうことって何が?」



「何であたしの家にいるの。
どうしてその制服を着てるの」