ーーー帰るなら、あたしは笑顔で見送らなきゃいけないの。



「……そうだな、帰ろうかな」



「そっか」



期待していたわけじゃないけど、少しだけ気持ちが落ち込んだ。



そりゃ帰るよね。二日間一緒にいれたんだし。
さみしがっちゃだめだ。



「でもまた、明日迎えにくるよ」



「え?」



「学校。一緒に行くだろ?」




ん?と意地悪そうに笑う青久。



ーーーもう、ばか。



「行くよーーー!!!」



ぎゅーっと抱きついて、目を閉じる。



こんな時間が、ずっと続けばいいのにな。