黒田くんの言葉で、あたしの思い出が蘇った。



何かとうまくいかないときも
委員長の仕事で失敗したときも。



つらくなったときも投げ出したくなったり
泣きたくなったときも。



いつも笑顔の黒田くんが、あたしのそばにいた。



同じ委員会としてだけど、いつも声をかけてくれてた。



あれは黒田くんの、あたしへの優しさだったんだ。



どうして今まで気づけなかったんだろう。
ここまで黒田くんを、追い詰めてしまったんだろう。



その答えは、もうずっと前からちゃんとわかってたんだ。