さらに黒田くんが痛そうに顔を歪めた。
ーーーーやばいってば!!
「青久!お願いだからやめて!!!!」
思い切り叫ぶと、ピタリと青久の動きが止まって、ゆっくりと手を離した。
黒田くんが解放され、ホッとしたあたしは
表情のない青久に近づいて、ソッと手を取る。
「青久」
「大丈夫か、はる」
真剣な顔で、青久があたしを見る。
「……大丈夫だよ、ありがとう」
助けに来てくれたんだよね。
体育祭なんか行かないって言ってたのに。
それだけで、さっきの出来事なんて忘れちゃうくらい嬉しかったんだよ、あたし。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…