「だってこの角度からの写真って」 さっき女の子から見せられた紙を、じっと見ていた真里が口を開く。 「簡単に撮れるもんじゃないよ?」 はるは仲良くしてたから言いにくかったけど、と真里が付け足した。 「うん……」 これを見せられたとき、あたしもすぐに黒田くんの顔が浮かんだ。 黒田くんが犯人とは限らない。 でも、何かしら関わってるんじゃないかって。 ほんとはあたしも思ってたんだ。 だけど、気づいていないフリをしてた。